認知機能強化トレーニングコグトレ 実施の様子
2021.09.10
こんにちは!
まだまだ暑い日が続きますが、
お変わりないでしょうか??
以前より検討していましたが、
利用児童の主治医の勧めもあり
今春より導入をしている
認知機能強化トレーニング「コグトレ」ですが
約半年たった今、どんな効果が表れているかを
お伝えしたいと思います!!
☆「認知機能」とは...❓
そもそも、「認知機能」がどういうものなのかを説明したいと思います。
「認知機能」とは、記憶・言語理解・注意・知覚・推論・判断といった
いくつかの要素が含まれた知的機能を指します。
分かりやすく言うと、五感(匂う・見る・聞く・触れる・味わう)を通して
外部環境から情報を得て整理し、それを基にさまざまな行動や結果を作り出していくための能力であり、
人がより良く生きるための機能であると言えます。
「認知機能」がうまく働いていないと、一生懸命に努力をしても、物事を正しく認知することができず
結果として誤った選択や行動、場合によっては理解ができずストレスが溜まってしまうこともあります。
この状態が続くと、周囲に馬鹿にされたりすることによって自信がなくなり、不適切な行動や非行にも繋がるケースが報告されています。
また、勉強についても同様に正しく理解することができず、結果として学業不振に陥ることもあります。
☆「コグトレ」とは...❓
こうした、「認知機能」の中でも、特に学校において必要な「見る・聞く・想像する」にスポットを当てた教材が「コグトレ」です。
例えば、授業にて先生が「黒板に算数の問題を5題書きますので、それをノートに写して解いてください。まず、1番と2番ができた人は、
先生にノートを見せにきてください。」という問題が出されたとします。
これができるためには、先生の指示を聞き取れること、黒板の問題を正しく写すことが必要であり、
問題を解くのはそれをクリアしてからなのです。
こういった、実際の授業の場面で必要な「聴覚ワーキングメモリ」や「視覚性の記憶」「視空間ワーキングメモリ」などを
遊び感覚のトレーニングによって鍛え、正しい認知に近づけるのが「コグトレ」です。
※「ワーキングメモリ」とは...情報を一時的に記憶保持する脳の機能のこと。
ミライでは、この「コグトレ」プログラムを一年を通して緩やかに成長していけるよう、
独自のプログラムを組み、行っています。
詳細が知りたい方は、ぜひ一度事業所にお越しください!!
☆実施の様子
こちらは「最初とポン」という課題の様子です。
この課題では、トレーナーが文章や単語を読み上げ、児童はルールに従ってアクションを起こします。
例:Q.次の文の最初の言葉をシートに記入し、どうぶつが出てきたときは手をたたいてください。
「去年の冬に森の中でサルに出会いました」 →答え【去年】 拍手【サル】
このトレーニングによって、聴覚ワーキングメモリを鍛えることができ、
先生からの「算数の教科書の29ページを開いて、3番の問題を解きなさい」という指示があった際、
「算数」、「29ページ」、「3番」と必要な情報を正しく覚えることに役立ちます。
☆効果
上記のようなトレーニングを、決まった曜日の決まった時刻に行うことで
自然と、毎日学習するというルーティンが身についてきています。
また、当初は持続しなかった集中力も、個人差はありますが確実についてきています。
普段の生活の中でも、指示を正確に聞くことができたり
一つのことに集中して取り組むことができるなど、成果が出てきています。
今後も、毎週土曜日を中心に
「コグトレ」を行っていく予定ですので
興味のある方はぜひ、ご連絡ください!
体験や見学もお待ちしております。